Pythonのインストール

MkDocsをビルドする環境としてWindowsにPythonをインストールします。 PythonはWindows向けの開発用オールインワンパッケージとしてAnaconda などがありますが、 今回はコマンドラインから使用するのでビルド環境のみをインストールします。

Pythonダウンロード

Python公式サイト から Download Python を選択してインストーラーをダウンロードします。 2022年8月時点の最新バージョンは Python 3.10.6 です。 トップページからダウンロードする場合は64bit版が選択されます。 32bit版が必要な場合は Python Releases for Windows から Windows installer (32-bit) を選択します。
OSやライブラリなどの特別な制限や指定がない場合は64bit版で問題ありません。

Pythonセットアップ

インストールフォルダなどの設定をしたい場合は Customize Installation を選択します。

オプション	内容
Install launcher for all users	全ユーザーがPythonを利用できます。単一ユーザーや、ユーザーごとにPython環境を分ける場合はチェックしません。（管理者権限が必要）
Add Python 3.x to PATH	Windowsの環境変数にPython実行環境のパスを通します。コマンドプロンプトからPythonを実行したい場合はチェック、環境変数を汚したくない場合はチェック不要。後述のPythonランチャーを利用する場合は不要です。

Customize Installation の場合

オプション	内容
Documentation	Pythonのドキュメンテーションをインストール
pip	パッケージ管理機能のpipをインストール
tcl/tk and IDLE	GUIツールキットの「Tkinter」と対話モードの開発環境「IDLE」をインストール
Python test suite	テストスイートに利用する標準ライブラリをインストール
py launcher	Pythonランチャー( py.exe )を有効にします。PythonランチャーはPythonバージョンを自動管理するため、環境変数PATHが不要になります。
for all users	前画面の Install launcher for all users と同じ。

オプション	内容
Install for all users	前画面の Install launcher for all users と同じ。
Associate files with Python	.py 拡張子ファイルをPythonランチャーに関連付けします。 .pyファイルをダブルクリックした時に実行するのではなくエディターで起動したい場合はチェックしません。
Create Shortcuts for installed applications	スタートメニューにPythonのショートカットを追加。
Add python to environment variables	前画面の Add Python 3.x to PATH と同じ。
Precompile standard library	標準ライブラリがプリコンパイルされた状態になります。チェックがなくてもライブラリ実行時にコンパイルされるため、初回実行時の僅かな時間短縮以外に影響はありません。
Download debugging symbols	VisualStudio等で検出可能なデバッグシンボルをダウンロードします。細かなデバッグをしない場合は不要。
Download debug binarys	VisualStudio等で利用可能なデバッグ用のバイナリファイルをダウンロードします。細かなデバッグをしない場合は不要。
Customize install location	Pythonのインストールパスを設定します。 C:\Python\Python310 などバージョンを表記した短いパス名を推奨。

Pythonバージョン確認

コマンドプロンプトを起動して py -V と入力します。
Pythonの文字とバージョンが表示されれば成功です。

C:\Users\NAME>py -V
Python 3.10.6