とある研究室の記録 05月 整理
整理と出張展示会
研究室にも慣れてきた頃、イベントが舞い込んだ。
今月に別棟のお披露目会に、この鉄道模型設備を出張展示することになったらしい。
ようやく配線を理解して組み立て・解体できるようになったのだが、無愛想にならないようドレスアップもする必要が出てきた。
出張展示は組み立て準備やテーブルサイズの理由から机上にそのまま配置するのが難しいと思われた。
そこで、一般的な鉄道模型レイアウト同様に木製の土台を作成することにする。
研究室内にカラーマットが3ロールほど放置されていたので、両面テープで土台に貼り付け、その上にレールを敷いた。これだけでもかなりそれらしく綺麗に見える。
因みに両面テープでマットを仮止めしたのは、今後レイアウトを拡張した際に再利用するため。
各種配線も一旦バラしてから役割に応じて色を揃え、丁寧に纏めながら全ての接続を完了させる。
一番ストックがあった緑の線を多用すると線が目立たなくなったのも有難い。
右手の橋上駅舎はケーブルを跨がせるために設置。
写真ではDCCデコーダの位置情報を取得するRX4が接続されているが、実はこの設備では使ってなかったりする。この時は備品に関する知識が無く、不要なことを知らなかった。
設備自体はすっきり片付いたが、殺風景なので駅やストラクチャを仮配置してみる。
外周にも飾りとしてダミーレールを敷けるか検討する。
外周レールを敷いてフラノエクスプレスを整備中している時、同僚がKATOの駅前道路セットを買ってきて配置した。一気にレイアウトが賑やかになり、大変良い感じに。
更にその同僚、紙粘土で山も作成していた。発表までに間に合うか?
レイアウトが落ち着いてきた一方で配線の不安定さが目立ってきた。
BDL168の接続端子間幅は非常に狭く、銅線を接続していると少しボードを動かしただけで隣線と接触してしまい、センサーが誤作動してしまう。
そんな折に同僚が電子工作用セットを使って配線の基板実装をしてくれた。
コード側にアタッチメントを付けることで脱着取り回しが格段に楽になり、出展出張先の前日準備がスムーズに出来た。
出張展示当時の全体図。
レイアウトサイズの都合上、外周レールは設置しなかった。紙粘土山も配置した。
街の空きスペースにはコード配線図とシステム図を用意してお客様の説明に使用した。
発表当日は自分が運行プログラムの微調節と、トラブル時の再起動をメインで担当。
他の同僚はお客に対して設備の説明を担当してもらい、準備万端。
部屋の中には幾つかのブースがあったが、部屋に入って来られたほぼ全てのお客様に見て頂けたように感じた。
繁盛時は説明要員もほぼフル回転で、教授も忙しそうに(そして嬉しそうに)対応された。
最後の最後まで沢山の人に見て頂き、また大きなトラブルも発生せず。
大成功でこの日は終わることが出来た。